危険物取扱者[甲種]に合格しました【勉強法など】
今回は危険物取扱者[甲種]に合格したので書いていこうと思います。
〇資格概要
・危険物取扱者は消防法上の危険物について取り扱うことのできるようになる資格です。
・危険物取扱者には甲種、乙種、丙種の3ランクがあります。甲>乙>丙の順番です。
・甲種は1種類、乙種は6種類、丙種は1種類となり、全部で8種の資格になります。
・危険物の種類は6種類に大別されています。
・1類:酸化性固体
・2類:可燃性固体
・3類:自然発火性物質および禁水性物質
・4類:引火性液体
・5類:自己反応性物質
・6類:酸化性液体
・乙種ではそれぞれの類ごとに資格を取る必要があります。乙種4類(通称:乙4)など。
・丙種は乙種4類の下位互換で、4類の危険物の一部が扱える資格です。(丙種3類などはありません)
・甲種は乙種の上位互換で、全6類の危険物がすべて扱えるようになります。
・乙種を1~6類まですべて所持していると、甲種と同等ということになります。
・試験は都道府県ごとに行われおり、多くの都道府県は年2回行っているため、単純計算で年間94回行われています。
・甲種の試験内容は『法令』、『物理学及び化学』、『危険物の性質および消火方法』の3科目があり、すべての科目60%以上で合格となります。
・甲種には科目免除や一部問題免除はなく、すべての問題に解答する必要があります。
・試験はマークシートの5肢択一で、問題は持ち帰ることはできません。
〇バックグラウンド
資格に関してどれくらい勉強したかはその人のスペックによって大きく変わってくると思うため、
今回からはその資格を勉強する前の知識量などがわかるように書いていこうと思います。
・関係しそうな所持資格:消防設備士(甲4,5、乙7)、電験3種、電気工事士
・学歴:国立大 電気科卒業
・勉強:どちらかといえば好き
〇受験歴
・危険物乙種全類
・消防設備士
〇受験歴
・甲種は初受験。
・高校生のときに乙種を全類取得しました。
・乙種を取得した当時は、甲種の受験資格に化学系の大学を卒業するなどしかなく受験ができませんでした。その後法律が改正されて、乙種を4種類以上取得した者も甲種が受験できるようになりました。(第1類又は第6類、第2類又は第4類、第3類、第5類)
・資格を取得するようになった最近、乙種を持っていれば甲種を受験できることをチラッと聞いて調べてみたところ、事実で私にも受験資格があることがわかり、いつか受験しようと思っていました。
〇勉強法
・この試験は過去問が公表されていないため、問題集をメルカリで購入し勉強しました。
・勉強時間は1日一時間を1か月半行いましたので約50~70時間だと思います。
・乙種を全類取得していたとはいえ、かなり前のことなので全く覚えておらずゼロからのスタートでした。
・乙種を持っていても全く免除がなく、すべての危険物について勉強しなければならなかったため、数が多く苦労しました。
・『物理化学』も乙種と違い、ベンゼン環などが出てくるため難しかったです。
・私の勉強法は教科書のような参考書で勉強するのではなく、問題集で多くの問題に触れて、その解説で勉強をするという方法なので、過去問が公表されていないこの試験では市販されている問題集をするしかありませんでした。
・危険物の試験は消防設備士3類や電気通信主任技術者よりもメジャーのため参考書も多いことがありがたかったです。数冊購入しましたが、あとは書店で立ち読みをさせてもらいました。(最近の書店は椅子が置いてあることが多く立ち読みがしやすかったです)
・購入した参考書は分野別に書かれているタイプだったので、性質について勉強しているときに、「ここは6類の単元だから、個体は間違いだ(6類はすべて液体)」というような解き方になってしまったので、試験1週間前に実試験と同じ構成の問題集を購入して、最後の1週間はひたすらこの問題集を周回しました。
〇所感
・乙種を全類取得したのも甲種が受験できなかったためでしたので、甲種を受験できると知った時からいつかは取りたいと思っていました。
・甲種は難しいイメージがあったので、電気系の資格試験が落ち着いたら取ろうと思っていました。
・実際に勉強を始めると同じような名前や性質の危険物が多く、数も多いためすべては覚えきれませんでした。語呂合わせなどして覚えられるようにも工夫しました。
・3類の黄リンは自然発火性物質ですが、禁水性物質ではないため、「キリンは水を飲む」と覚えました(ちなみに黄リンの読み方はキリンではなくオウリンです)
・結果を見ると法令73%、物理化学80%といい感じでしたが、性質65%と危なかったです。省エネで合格できたと思うことにします。
・これで危険物取扱者試験については卒業ということになります。丙種を取得していないためフルビットとはいきませんが、満足です。
・消防試験研究センターとの付き合いは消防設備士だけとなったので、早くお別れできるように消防設備士も頑張ってすべて取得したいと思います。
最後に合格通知の写真を貼って終わりにしたいと思います。